「休む」を選ぶ勇気


こんにちは、臨床心理士の菊知です。
あっという間に梅雨が明けましたね。体も心も疲れやすい季節になってきましたが、いかがお過ごしですか?
寝苦しさや水分不足で体調を崩しやすいだけでなく、気力や集中力も落ちやすく、イライラしたり、気分が沈んだりしやすいものです。
それでも私たちは、「これくらいやらなきゃ」「周りも頑張っているのだから」と自分を奮い立たせ、無理をしてしまうことがあります。
頑張ることは大切ですが、知らず知らずのうちに心が消耗してしまうこともあります。
カウンセリングの場でも、「自分をねぎらう」というテーマはとても大事にされています。
がんばりすぎる人ほど、「休むこと」に罪悪感を抱きやすいものです。
けれど、休む、力を抜く、何もしない時間を持つことは、怠けではなく大切な自己管理のひとつです。
たまにはエアコンの効いた部屋でだらだらしてもいいし、冷たい飲み物をゆっくり飲む時間を持ってもいい。
何もしない時間を「サボり」だと決めつけず、「休む」ための時間だと認めてあげること。
それが、がんばりすぎる心をねぎらう大切な習慣だと思います。
私たちはつい、自分を律する言葉をたくさん持っています。
「ちゃんとしなきゃ」「まだ足りない」。
でもたまには、そんな言葉を脇に置いて、「おつかれさま」「今日はもう十分だよ」と、自分に声をかけてあげられたら。
この夏を少しでも穏やかに、心軽く過ごせる気がします。