【カウンセリング事例】親子問題

目次

事例

カウンセラー

Sさんは、ご夫婦でカウンセリングにお越しになり、当初夫婦カウンセリングを希望されました。

内容的には夫婦喧嘩が結婚当初から絶えずなんとかならないか、とのご相談でしたが、夫婦関連のアンケートや心理テストを進める上で、夫婦の争いごとの起因は妻側の母親との関係性の問題が浮かび上がりました。

母親からのメールや電話、実家に出掛けたりしたなどの対応後に、夫への対応が日常に比べ過剰反応を起こし夫婦喧嘩に発展することが解りました。
そのことをSさんに告げましたが、「母親とは今は良い関係ですよ」と戸惑っている様子でした。しかし、幼少期から育った母親との関係性を振り返ればSさんとは様々なことがあったようです。

毎日のように母親から愚痴を聞かされたり、躾も厳しく、暴言や侮辱も多々あったようですがSさんは反発することなく現在まで過ごして来ました。

確かにSさんの母親は、現在はSさんに対し優しい母親として接していますが、Sさん自身の心中では以前の母親と今の母親とのギャップ、不協和音や矛盾が生じているため心の処理が追いつかず、甘えの効く夫にそのやり切れない矛先が向いてしまう結果となっていたと考えました。

母親と距離を置くことを提案し、それを実行していただいたSさんは、夫との関係は良好となり、めっきり争いごとも皆無となりカウンセリングを終えていかれました。

目次