『YOU』を『I』に変えるだけで、夫婦の景色は変わりだす

【「あ、やってしまった」という瞬間】

「よかれと思って」やってくれたことに、つい一言余計なことを言ってしまった経験はありませんか? 先日、わが家でもそんな一コマがありました。
旦那さんが作ってくれた「ズリのバター焼き」。 コリコリとした食感が美味しくて、さらに後片付けまでしてくれて「嬉しいな」と感謝していたんです。
ところが、洗い終わったフライパンの隅っこに、バターの焦げたギトギトが少し残っているのを見つけてしまいました。 その瞬間、つい口から出たのはこの一言。

「ちゃんと洗ってくれた?」

この何気ない問いかけが、旦那さんのスイッチをオンにしてしまいました。 「自分でやらないと気が済まないなら、全部自分でやればいいやん!」 キレ気味の返事に、せっかくの温かい空気は一変。「あーあ、やっちゃった……」と心の中でつぶやきました。

【なぜその一言が「スイッチ」を入れるのか】

「(あなたは)ちゃんと洗ってくれた?」 これは、相手を主語にした「YOU(ユー)メッセージ」です。

無意識のうちに相手の行動を評価したり、責めたりするニュアンスが含まれてしまうため、言われた方は「否定された」と感じて、つい反撃したくなってしまうのですね。

【魔法の「I(アイ)メッセージ」】

こんな時、自分を主語にする「I(アイ)メッセージ」を使うと、驚くほど伝わり方が変わります。

「(私は)洗ってくれてすごく嬉しいよ!でも、隅っこに少し油が残っているみたいで、(私は)ちょっと気になっちゃうんだ。」

ポイントは、「感謝 + 事実 + 私の感情」の順番で伝えること。 相手を責めず、「私はこう感じている」と伝えるだけなので、相手も「あ、そうなんだ」と受け止めやすくなります。

【 小さなひずみを、柔らかな時間へ】

最近、夫婦カウンセリングでお話を伺う機会が増えています。 日々の中で感じる小さなイライラや違和感……。 実は、それだけ相手のことを大切に思っているからこそ、つい期待して、言葉が出てしまうのですよね。
今感じている不和は、ほんの少しの「ボタンの掛け違い」にすぎないのかもしれません。 少しだけ主語を「私(I)」に変えてみる。そんな小さな工夫が、積もり積もった心のひずみをふっと緩めてくれるはずです。

完璧な妻や夫を目指さなくて大丈夫。 ギトギトのフライパンを一緒に笑い飛ばせるような、そんな柔らかな時間を少しずつ取り戻していきませんか?

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