仕事依存症カウンセリング

仕事依存症の問題解決は
大阪聖心こころセラピーへ
仕事依存症とは、仕事への過度な没頭によって自らの意思で働き方をコントロールできなくなり、心身の健康や家庭生活、人間関係に深刻な影響を及ぼす状態を指します。 一見すると「真面目で頑張り屋」と評価されることもありますが、その裏側では常に強い責任感や不安に追われ、休むことに罪悪感を抱いたり、プライベートの時間を犠牲にしてしまうことが少なくありません。結果として、本人だけでなく家族や周囲にも影響を与える、注意が必要な依存症の一つです。
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現代人が抱える新たな病、仕事依存症とは

「疲労とストレス」
現代社会において、「仕事に熱心な人」は高く評価される傾向にあります。しかし、その熱意が行き過ぎて、プライベートや健康を犠牲にしてまで仕事にのめり込んでしまうと、それは「仕事依存症」と呼ばれる状態かもしれません。
仕事依存症は、単なる「仕事好き」とは一線を画す、深刻な問題です。仕事が生活の中心となり、それ以外のあらゆるものが二の次になってしまうこの状態は、本人だけでなく、大切な家族や人間関係にも大きな影を落とします。
この記事では、仕事依存症がもたらす影響、その原因や特徴、そして何よりも大切な「克服」への道筋を、大阪聖心こころセラピーの視点から紐解いていきます。
「仕事好き」と「仕事依存症」の境界線

「女性の仕事依存症も増えている」
「仕事が好き」なことと、「仕事依存症」は全くの別物です。では、その違いはどこにあるのでしょうか。
仕事が好きな人は、仕事にやりがいを感じ、自己成長を追求します。しかし、それはあくまで人生の一部であり、趣味や家族との時間など、仕事以外の生活も充実させています。仕事もプライベートも、どちらも楽しむことができるのが特徴です。
一方、仕事依存症の人は、仕事に追われ、プレッシャーや不安から逃れるために働いています。仕事は「義務」であり、楽しむ余裕はありません。また、休むことに罪悪感を覚えたり、仕事から離れると強い不安を感じたりします。結果として、常に疲労感を抱え、心身ともに消耗していくことになります。
仕事依存症は、一見すると「頑張っている」ように見えますが、その根底には仕事への向き合い方や、自分自身の心の状態に大きな問題を抱えている場合が少なくありません。
あなたの働き方は大丈夫? 仕事依存症のチェックリスト
もしかして、自分も仕事依存症かも?そう感じている方もいるかもしれません。以下のチェックリストで、今のあなたの働き方や心の状態を客観的に見つめ直してみましょう。
- 毎日、終電まで残業するのが当たり前になっている
- 休日も家に仕事を持ち帰ったり、仕事のことが頭から離れない
- 仕事以外の趣味や楽しみがない、または楽しめない
- 他人に仕事を任せるのが苦手で、つい抱え込んでしまう
- 仕事をしていないと、漠然とした不安や焦りを感じる
- 家族や友人から「働きすぎ」「少し休んだ方がいい」と言われる
- 仕事のためなら、大切な用事や約束をキャンセルすることがよくある
- 仕事のプレッシャーや結果への恐怖に常に晒されている
- 慢性的な疲労感や肩こり、頭痛などに悩まされている
- 「自分が頑張らないとダメだ」「もっと働かなければ」という強迫観念に囚われている
もし、このチェックリストに複数当てはまる項目があるなら、あなたは仕事依存症の傾向があるかもしれません。
仕事依存症がもたらす心身への深刻な影響
仕事依存症は、私たちの心と体に様々な不調を引き起こします。
仕事に没頭しすぎることで、常に緊張状態にあり、十分な休息が取れません。これにより、慢性的な疲労、不眠、頭痛、肩こりといった身体的な症状が現れます。慢性的な疲労や不眠などの影響から、体調不良が続きやすくなることがあります。人によってはホルモンバランスの乱れや体の冷えといった不調につながる場合もあります。
さらに、精神面にも大きな影響を及ぼします。
仕事から離れることへの不安や焦り、そして休日をうまく楽しめないことから、精神的なゆとりがなくなり、イライラしたり、うつ状態に陥ったりする危険性も高まります。
そして、この状態がさらに進行すると、過労死という最悪の事態を引き起こす可能性さえ否定できません。
仕事依存症に陥りやすい人の心理と背景

「家庭よりも仕事」
なぜ、そこまでして仕事にのめり込んでしまうのでしょうか。仕事依存症に陥る人には、いくつかの共通した心理的な背景が見られます。
不安や恐怖から逃れるため
「同僚に追い越されるのではないか」「上司に認められないのではないか」といった不安や、「プロジェクトを失敗してはいけない」という恐怖心が、仕事に駆り立てる原動力になっていることがあります。
仕事を通じて得られる達成感や自己実現のためではなく、デメリットを回避するため、あるいは他者からの評価を得るために必死に働いてしまうのです。
自己評価の低さと承認欲求
自己評価が低い人は、仕事で成果を出すことで自分の価値を見出そうとします。上司に怒鳴られたり、理不尽な要求をされたりしても、「自分の能力不足のせいだ」と思い込み、無理な仕事を続けてしまう傾向があります。
また、人からの評価に敏感になり、「他人にどう見られているか」を常に気にしてしまい、必要以上に自分を追い込んでしまうこともあります。
逃げ場としての仕事
仕事そのものに熱意があるというよりも、むしろ「仕事に逃げている」というケースもあります。
家庭での居場所がないと感じたり、夫婦関係や家族関係がうまくいっていなかったりすると、仕事に没頭することで、その辛い現実から目を逸らそうとします。
家に帰るのが苦痛で、仕方なく職場に居続けるという方も少なくありません。
見過ごせない家族への影響と家庭内の問題

「家族とのすれ違いや孤立」
仕事依存症は、当事者本人だけの問題ではありません。家族や大切な人との関係に、深い亀裂を生じさせることもあります。
夫婦間のすれ違いと不和
仕事に没頭するあまり、夫婦の会話が減り、すれ違いが生じやすくなります。
「家族のために働いている」という本人の思いとは裏腹に、パートナーは「私生活をないがしろにされている」と感じ、孤独感や不満を募らせていきます。
その結果、夫婦関係が悪化し、最悪の場合、離婚に発展してしまうケースも少なくありません。
親子関係の悪化と子どもの心理
仕事に追われ、子どもの学校行事や大切な記念日を忘れてしまうこともあります。
子どもは「夜遅く帰ってくる知らない人」「いつも疲れていて話しかけづらい人」として父親を認識してしまうかもしれません。
また、仕事に没頭する親の姿を見て、「大人になることは大変なことだ」と将来に希望を持てなくなってしまうこともあります。
仕事依存症の親を持つ子どもは、寂しさや孤独感を抱え、健全な成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
家族全体が巻き込まれる問題
共働きの家庭では、夫婦ともに仕事依存症になっているケースもあります。
この場合、子育てを祖父母や保育園に任せきりにしてしまい、親として子どもと向き合う時間が十分に取れない状態に陥ることがあります。
親が主体的に子育てに関わることができず、子どもの成長を見守る喜びを失ってしまうだけでなく、子どもの生育に悪影響を及ぼしてしまう可能性も否定できません。
ブラック企業との関係性と自己評価
仕事依存症は、個人の性格や心理的な問題だけでなく、働く環境にも深く関係しています。
悪循環を生むブラック企業
過酷な労働環境やパワハラ、セクハラが横行するブラック企業で働いている場合、仕事依存症に陥りやすくなります。
「辞めたい」と思っても、「自分には他の場所で働く能力がない」と思い込んだり、人間関係が悪化することを恐れたりして、その環境から抜け出せない人が少なくありません。
会社側の理不尽な要求に応え続け、心身ともに疲弊していくという悪循環に陥ってしまいます。
会社に言われるがままに働く
自己評価が低い人は、上司の怒りや理不尽な要求をすべて自分の能力不足のせいにしがちです。
本来であれば会社側に問題があるにもかかわらず、「自分がもっと頑張らなければ」と無理を重ね、心身をすり減らしてしまいます。
自分を守るための思考ができず、疲弊しきった末に心や体を病んでしまうこともあるのです。
仕事依存症からの脱却:自分らしい人生を取り戻すために
仕事依存症から抜け出し、自分らしい人生を取り戻すためには、まず「自分自身」と向き合うことが不可欠です。
自分の現状を客観的に認識する
まず、今の自分のライフスタイルや心の状態を客観的に見つめ直すことから始めましょう。
「何のために働いているのか」
「仕事以外の時間は、何をして過ごしているか」
「本当に大切なものは何か」
といった問いを自分自身に投げかけ、現状を深く認識することが第一歩です。
自分の人生の目標を再構築する
仕事は、人生を豊かにするための手段にすぎません。
「仕事を通じて何を実現したいのか」「人生で何を成し遂げたいのか」といった、自分の人生の目標をもう一度考えてみましょう。
仕事ありきの人生から、自分ありきの人生へと、考え方の舵を大きく切り替えることが重要です。
労働に対する健全な価値観を持つ
仕事は「義務」や「我慢大会」ではありません。
フランス人のように、長期休暇を楽しむために働く、といった発想も参考にしながら、仕事とプライベートのバランスを大切にする価値観を持つことが必要です。
適度な休息を取ることは、決して怠けではありません。むしろ、心身をリフレッシュさせ、仕事の生産性を高めるために不可欠な要素です。
「断る」勇気を持つ
頼まれると断れない性格の人は、自分のキャパシティを超えた仕事を引き受けてしまいがちです。
大切な用事やプライベートな時間を守るためにも、「NO」と言う勇気を持つことが大切です。
自分の仕事量や能力を正当に判断し、無理のない範囲で働くことが、心身の健康を保つことにつながります。
専門家と歩む、仕事依存症からの回復への道
仕事依存症は、個人の努力だけで解決することが難しい場合があります。
長年染み付いた思考パターンや行動様式を変えるには、専門家の助けを借りるのが有効な手段です。
カウンセリングの重要性
大阪聖心こころセラピーでは、仕事依存症に精通したカウンセラーが、あなたの心に寄り添い、根本的な問題解決をサポートします。
- 思考パターンの見直し: 仕事を優先してしまう背景にある不安や恐怖、自己評価の低さといった思考パターンを客観的に見つめ直し、健全なものへと変化させていきます。
- 心の居場所探し: 仕事以外の自分の価値や、人生の楽しみを見つけるお手伝いをします。
- ワークライフバランスの再構築: 仕事とプライベートのより良いバランスを見つけ、心のゆとりを取り戻せるよう導きます。
カウンセリングを通じて、あなたは「仕事本位の人生」から「自分本位の人生」へと、軌道修正を図ることができます。
働くのは、人生を楽しむため

「仕事依存症からの回復」
私たちは、人生を楽しむために働いているはずです。
しかし、いつの間にか仕事に囚われ、本当に大切なものを見失ってしまうことがあります。
仕事が人生のすべてになってしまい、心身ともに疲弊しているならば、それは危険信号です。
一度きりの人生を、後悔なく自分らしく生きるために、一歩踏み出してみませんか。
あなた自身の人生、そして大切な家族を守るために、大阪聖心こころセラピーが、あなたを全力でサポートいたします。
まずは、お気軽にご相談ください。
参考文献・参考資料
- 渡辺登(2007) 『依存症のすべてがわかる本』 講談社
- 藤本隆史(2013) ワーカホリックと心身の健康 日本労働研究雑誌