自分のものさしを問う


こんにちは、カウンセラーの坂上です。
「自分のものさしで問うのではなく、自分のものさしを問うのです」
これは数ヶ月前、大阪聖心こころセラピーの近くにある北御堂(正式名称:本願寺津村別院)*という大きなお寺の入口に掲げられた言葉です。
「自分のものさし」とは、自分自身の価値観や知識や経験などを指しているのでしょう。
「自分のものさしで問う」のと「自分のものさしを問う」のとでは、問う対象が外(相手)と内(自分自身)という正反対のベクトルを向いているので、意味が全く違ってきます。
平たく言うと、自分のものさしで相手に問えば、得てして自分の価値観や知識・経験で相手を測ることになり、相手や社会を責めたり批判したり、自分の正しさを主張したりしがちです。
一方、自分のものさしを問うならば、今、私はどういう価値観や考えや感情で相手のことを判断しているのだろう?果たしてそれは本当に正しいのだろうか?と内省することになります。
相手を責めるのではなく、自分自身の内面を問い直すことの大切さを、この言葉は教えてくれます。
「で」と「を」というたった一文字の違いなのに、深いですよね。
様々な問題や生きづらさも、自分の内面と向き合うことなしに解決することはできません。
大阪聖心こころセラピーでは、そういった心の整理のお手伝いをさせていただきますので、どうかお気軽にご相談ください。
*北御堂は浄土真宗本願寺派の本山である西本願寺の別院で、南に位置する真宗大谷派難波別院の南御堂とともに、大阪の中心に位置する有名な寺院で、御堂筋という通りの名前は、この2つのお寺の前を通ることに由来しています。