「 こころの拠り所」に、ちょっと目を向けてみませんか?

こんにちは、カウンセラーの川崎です。

最近、朝晩が少し涼しくなってきて、
秋の気配がふんわ~り漂ってきましたね。
なんとなく、深呼吸したくなるような、そんな空気。
私も、季節の変わり目を感じながら、
ふと立ち止まりたくなる時期です。

この時期って、
気持ちが落ち着く人もいれば、
なんだか寂しくなったり、
心が揺れたりする人もいるかもしれません。

もし今、ちょっと疲れていたり、
気持ちが不安定だったりするなら、
このブログが、そっと寄り添う時間になれたら嬉しいです。

さて、
「こころの拠り所」って、どんなイメージを持たれますか?

それは、心がざわついたときや、ちょっとしんどいときに、
ふっと立ち戻れる場所や、
そっと寄り添ってくれる存在のこと。
自分らしさを思い出させてくれたり、
静かに力をくれたりするものです。

心理学では「安心基地」とも呼ばれていて、
人が外の世界に挑戦するために、安心して戻れる場所。
つまり、“心の支え”になるものですね。
たとえば、そばにあると安心できるものとか、
毎日を前向きに過ごすための力になっているもの。
そんなふうに言い換えると、
少しイメージしやすくなるかもしれませんね。

今日は、「こころの拠り所」について、
ゆるっとお話ししてみようと思います。

私にとっての「こころの拠り所」のひとつは、
静かにお茶を点てる時間です。

湯気がふわっと立ちのぼる瞬間、
昔にタイムスリップしたような感覚。
茶碗を両手で包むように持ったときの温もり、
口に含んだときに広がるやさしい香り、
そして、そのあとに訪れる静かな余韻。

言葉ではうまく言い表せないけれど、
ふっと肩の力が抜けて、
「今ここ」に、
静かに立ち止まれるような感覚になります。

私にとって、お茶を点てる時間は、
日常の中にそっとある、“心の居場所”です。

「こころの拠り所」って、
特別なものじゃなくて、
その人の日常の中に、
そっと息づいているものなんですよね。

では、「こころの拠り所」を分類してみると、

たとえば…
人であったり、(家族、友人、師匠、ペットなど)
物であったり、(写真、手紙、好きな本、音楽など)
行動であったり、(散歩、瞑想、茶をたてる・花を生ける時間など)
場所であったり、(自然、公園、海、神聖な空間など)
想いでであったり、(幼少期の記憶、大切な人との時間など)
信念であったり、(宗教、哲学、人生観など)

こうして見てみると、
「拠り所」って意外と身近にあると思いませんか?

日々クライエントさんとお話ししていると、
「こころの拠り所」が
“人”に偏っている方が多いなぁ。
と感じることがあります。

家族や友人、パートナーなど、大切な人との
つながりが支えになっているのは素晴らしいこと。

でも、もしその人が離れてしまったら?
関係が揺らいだら?

そんなとき、
心の安定が一気に崩れてしまうこともあるんです。

だからこそ、「こころの拠り所」は
いくつか持っておくのがおススメです。

ひとつの拠り所だけに頼っていると、
それが揺らいだときに
自分も不安定になってしまうことがあります。

だからこそ、
いくつかの拠り所を持っておくと安心。
状況に応じて使い分けられるし、
自分の内側にある
「安心の引き出し」が
増えていくような感覚になります。
心の安定感や柔軟性がぐっと広がっていきますよ。

このブログを読んでくださっているあなたにも、
「こころの拠り所」が、
きっと日々の中にそっと息づいているのではないでしょうか。

それは、誰かの言葉かもしれないし、ある風景かもしれない。
あるいは、何気ない日常の習慣かもしれません。
よかったら、そっと思い浮かべてみてください。

そして、もし気が向いたら、
誰かとその話をしてみるのもおススメです。
きっと、あなた自身のことを
もっと深く知るきっかけになると思います。

9 月、季節の変わり目に、
あなたの「こころの拠り所」に、ちょっと目を向けてみませんか。

「今の自分を少し見つめてみたいな…」って感じたら、
聖心こころのセラピーに、どうぞ気軽にお越しくださいね。
あなたの“こころの拠り所”を、
一緒に見つけていくお手伝いができたら、嬉しいです。

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