~「攻めの休養」で、心と体にエネルギーを取り戻す夏~

こんにちは。カウンセラーの野田です。

連日の猛暑、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
お盆や夏季休暇を迎えるこの季節、夜空を彩る花火のように、心に残るひとときを過ごしたいですね。

ただ、気温や湿度の高い夏は、体力も奪われやすく、知らず知らずのうちに疲れがたまりやすい時期でもあります。「しっかり寝たのに、疲れが取れない…」そんな経験はありませんか?そのようなときは、“質のよい休養”を意識的にとることが大切です。

医学博士で休養学の第一人者・片野秀樹氏は、多くの現代人が「活動→疲労→休養」のサイクルを繰り返していると指摘します。しかし、このサイクルだけでは回復率は約50%ほどにとどまり、「休んだつもり」でも、なかなかエネルギーが戻らないのが実情だそうです。

では、どうすれば、しっかりしたエネルギーチャージができるのでしょうか。

片野氏が提唱するのが、『攻めの休養』という新しいスタイル。
具体的には、「生理的」「心理的」「社会的」の3つの軸から成る、7つの休養タイプに分け、
ただ休むのではなく、ポジティブな刺激を取り入れながら、自分に合った方法でエネルギーチャージしていくという『能動的な休養』です。

●体を整える【生理的休養】
①休息タイプ:睡眠、仮眠、ゆったり入浴
②運動タイプ:ストレッチ、軽いジョギング、散歩、散策
③栄養タイプ:美味しいものを食べる、バランスのよい食事、胃腸に優しいものを選ぶ

●心を癒す【心理的休養】
④親交タイプ:人や社会との交流、ペットと触れ合う、自然の中に身を置く
⑤娯楽タイプ:読書・音楽・映画・ゲーム・推し活など“好き”を楽しむ
⑥造形・想像タイプ:DIY、料理、手芸、絵を描くなど

●環境を変える【社会的休養】
⑦転換タイプ:旅行や外出・外食、部屋の模様替えや断捨離、など

ここでポイントは、「休養タイプ」を複合的に組み合わせることで、より効果がアップすることです。

例えば、疲れているときに「一日ダラダラと寝る」(①休息タイプ)という方法にとどまるよりも、思い切って朝の涼しい時間に「外出」して(⑦転換タイプ)、非日常の場所を「散策」し(②運動タイプ)、お腹がすいたら「バランスの良い食事」を摂り(③栄養タイプ)、夜は「ゆったり読書」(⑤娯楽タイプ)してから、早めに「就寝」(①休息タイプ)する。
こんなふうに、いくつかの休養タイプを組み合わせることで、疲労回復とエネルギーチャージにつながりやすくなるそうです。

私自身も最近、この「組み合わせ休養」を意識してみたところ、たしかに回復が早まったように感じました。特に、①休息タイプに④親交タイプ、もしくは⑤娯楽タイプを組み合わせると、心が軽くなり、自然と前向きな気持ちが湧いてくる気がします。

皆さんも、ぜひご自身にフィットする休養タイプの組み合わせを探してみてくださいね。

私たちのカウンセリングルームでも、「心の疲れ」や「内なる疲弊」に寄り添い、前に進むためのエネルギーを取り戻すお手伝いをしています。

この夏、『攻めの休養』という新しい視点を取り入れて、心と体にやさしくエネルギーをチャージしてみませんか?

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