ひとり時間のススメ~自分の心を見つめる時間を~

色とりどりの傘

こんにちは。カウンセラーの野田です。

関西も梅雨入りしましたね。街には色とりどりの傘が咲く季節になりました。しとしとと降る雨の中、歩く人々の傘がまるでキャンバスに描かれた絵のように、彩りを添えてくれています。

さて、今回は、「ひとり時間のススメ」についてお話ししたいと思います。

私たちは、家族や職場、友人との関わりの中で毎日を過ごしています。人とつながる時間は、もちろん生きる上で大切な時間です。でも時に、誰とも会わず、話さず、ただ「ひとりで過ごす時間」も大切です。

それは、自分の心の声に耳を傾けるための大切な時間であり、心の栄養にもなるからです。

たとえば、部屋の中でゆっくりくつろぎながら好きな本を読んでみたり、カフェでぼんやりと窓の外を眺めてみたり、好きな音楽を聴きながら散歩をしてみたり。ただそれだけで、心の緊張がゆっくりほどけていくのを感じられる瞬間があります。また、心にふっと余白を生んでくれることがあります。

こうした時間は、自己肯定感を育む土壌にもなります。日々の忙しさの中では、どうしても「誰かのために」ばかりが先立って、自分の感情や疲れに気づきにくくなりがちです。でも、ひとり時間で、「今、なにを感じている?」「本当に、望んでいることは?」「大切にしたいものは、なに?」そんな問いかけを、自分にしてみるだけでも、自分との距離が少しずつ近づいていきます。

雨に包まれる季節。雨音をしずかに感じながら、自分の内側にそっと耳を傾けてみる。

それは、心を整える第一歩になっていきます。

日々の暮らしの中で、自分の心の声に寄り添う時間は、心の余裕や穏やかさを育ててくれます。たとえ少しの時間でも、ひとり静かに過ごす時間を、自分の心を見つめる時間として、大切にしてみてくださいね。

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