日にち薬

季節の変わり目は体調を崩しやすい。
少し前、喉を痛めた。
激しい咳で夜中でも目が覚め、眠りも浅くなる。
とにかく痛いし声も出ない、激しく咳き込むと周囲の人から怪訝な目つき。
どこにいても落ち着かない…
話せないでは仕事にも影響する。
とても困った。

もうこのまま声が出なくなるのではないかと不安に陥った。

ほってはおけず呼吸器内科を訪れた結果、ウェルス系の、咳が長く続くものとのこと。
痛み止め、咳止めなども処方してもらったが特効薬はなく、日にち薬(時間の経過とともに治りゆくもの)だという。

言われたように、徐々に咳も痛みも治まり、2ヶ月半ほどかかったが、無事に喉元を過ぎ、痛みを忘れつつある今日この頃。

ちなみに『日にち薬』とは関西の言葉らしい。
時薬(ときぐすり)ともいうのだそう。

“時間が薬”というが、これは、ほっておいたら治るということではなく、時間をかけて癒していくということらしい。

今ある痛みとともに時間を過ごしていくこと。苦しいが、ないことにはできない、逃げない、ごまかさない。
痛みを感じて受け入れる。
そして、時間は少しかかるが、いずれ治る日がくると信じる。

たとえ小さな光でも、間違いないと思えるものであれば、人はそれを支えに生きていける、と聞いたことがある。

体を休めたり、負担を緩和したり、体に優しいものを取り入れたり、自分に優しく接しながら、時間とともに明るい未来を目指していく。

心と体は繋がっている。
ぞんざいに適当に扱わないで。
時間とともに変わりゆく心と体を見届けよう。
その先に笑顔になれる日がくる。

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